今日、霊界に関する記述、特に霊に纏わる書物が山のように巷に溢れている。
中でも”それなに?”と首を傾げたくなるものまである。
その最たるものと言えば守護霊や背後霊、などと言う霊についての記述である。
実際、守護霊、背後霊とは何なのだ?
自分を守っている霊と云うのだが、その霊は一体どこにいると言うのだろうか。
一説によると守護霊や背後霊は先祖、とネット上に記載されている箇所もある。
確かに、ご先祖さんは霊界から人間界に居る子孫を見守っている。
しかし、それは、ただ見守っているだけに過ぎない。
実際に、人間界の身体を見守り導いているのは魂なのだ。
そこに、守護霊や背後霊等々の存在など微塵もない。
また、見守られている、とは人間界に身体が誕生し、魂が前世の因縁、怨霊に捕らわれていない事を前提として、なのだ。
万一怨霊にでも捕えられていれば、見守ることは愚か、何の手助けもできない。
守護霊とは、をヤフーで検索してみる。
すると『心霊的な考えに基づいて、人に付き添い、その人を見守っているとされる霊。』とある。
人に付き添い、とは人間界に降りている肉体の事を指すのか。
それに、付き添うとは、後ろから、或いは並行に、と言う事なのか。
それとも上空から視ているとでも言うのだろうか。
それに、人間に付き添っている、などと云うのであれば、霊の視える人間には守護霊なる霊も視えている、と言う事なのか?
そう言えば、あなたの守護霊は、などと云う霊能者も確かにいる。
と云うより、守護霊を降ろす、などととんでもないことを言うご仁もいる。
そのような方に”守護霊を降ろして欲しい”と願えば、先祖(守護霊を先祖とみなして)を降ろすとでも言うのだろうか。
それこそ見ず知らずの霊能者の呼びかけに、態々降りてくるおめでたい先祖などいる筈がない。
更に、霊とは言っても向こうでは普通の”ニンゲン”なのだ。
たとえ、霊能者とは言え、守護霊なる霊がいる、いないは別として、降ろすなどと言う言葉は使うべきではあるまい。
そして、霊が視えると言われる人間には、肉体と重複している顕在意識は見えているのだろうか? (顕在意識は身体の周りにあるブヨブヨとした透明の皮膜)
霊が視えるという方は一体どの霊が視えると云うのだろうか?
人間界の霊(顕在意識)なのか或るいは霊界の霊なのか?
果たしてどの霊が視えているのだろうか。
私はこれまで数百の怨霊やご相談者の魂を呼び込んだが、守護霊や背後霊などと言う霊が入って来たことは一度もない。
ご相談にお見えになられる方のご先祖さんも幾度となく私の中に呼び込んで来た。
が、守護霊や背後霊などと云う大層な呼ばれ方をする先祖は一度も入ってきた事はない。
もし、そのような霊が本当に存在するのなら、一度でもいいから私の中に呼び込んでみたいものだ。
という事から守護霊、或いは先祖霊なるものが人間に付き添って見守るなどと云うことは絶対ありえない、と断言できる。
それでも守護霊や背後霊は、必ずいる!
と信じられている方々に100歩譲って、では前世の因縁、怨霊はどうなるのか、とお聴きしたい。
前世の因縁とは、前世で殺された怨念、怨霊である。
この怨念は現在人の多くの方々にとり憑いている。
それは、前世で殺害された相手を、今生で復讐するために憑依しているのだ。
霊界に於いて復讐は暗黙の了解と云うよりも、当たり前のこととして認められているからだ。
故に、復讐する場所まで与えられているのだ。
その復讐の場所とは、所謂死後目覚めたところ。
そこに自分を殺した憎き相手の魂を引きずり込み復讐をしているのである。
と云うことから、一度でも人を殺めるような大事件を起こした人間は二度と助けられることはない。
故に守護霊なる先祖がいたとしても何の役にも立たない。
いや、前世の因縁が全く憑いていない、或いは前世で罪を犯したことのない人間でも守護霊、背後霊なる先祖が付き添っているなどという事もあり得ないのだ。
見守っている、導いているなどと言われる先祖は霊界のふる里にしかいない。
先祖が霊界から見守ると言うのなら分かるが、人間界に降りて、などと言ったらとんでもない事である。
更に 『心霊的な考えに基づいて、人についてまわり、その人の行動を監視したり運気に影響を与えたりするとされる霊』
などとも記されているが人についてまわり、行動を監視などと、これもとんでもない嘘である。
良くもまぁこのような記述が書けるものだ。
ご先祖さんは、常に霊界の故郷から子孫の動向を監視しているのだ。
それに、守護神などと云われる神もいない。
と云うより、人間を守る神など、どこにも存在しない。
しかし、霊界の嘘はこれだけではない。
まだまだ巷には霊界の嘘が沢山溢れている。
(補足『守護霊や背後霊なる言葉は先祖の霊を指しているのであろうが、自分の事を守護霊や背後霊などと思っている先祖はいない。 霊などと言う言葉自体、霊界の住人は知らない。霊とは、人間が使う言葉であり、あの世に旅立った魂は自分が霊になったなどとは思ってもいない。やはりあの世でもこちらと同じ人間なのである。人間界に生きていた頃と風景は違っても人間自体は死後も何も変わらないからである。』)