柿を収穫できる以外何もない土地だったので、ここ20年はその場所にも行っていなかった。
年に2回、草刈をお願いしていたのだが、今年に入ってご近所から家の2階の窓に枝がかかって迷惑していると、
クレームが来ています、と草刈の担当者から連絡が入る。
小さい柿の木3本と、それと同じぐらいの木が1本あるぐらいで、ご近所の家に枝を伸ばすぐらいの大きな木はないのだが?と不思議に思ったので、そこの土地の持ち主を呼び出し聞いてみる事にした。
まず、住所を読み上げこの土地の主を呼ぶ。
そうすると、ここの主が入って来たので、
ここに大きな木があるか?と聞いたら、
とても立派な木があります。
これだけ立派なら、相当のご神木でございますね。
と、いうので早速見に行ったら、
当時からは想像できない程、大きな木がそこに聳え立っていたのだ。
お相撲さんが抱き着いても両手で抱えきれないぐらいの立派な幹をしている。
ご近所の方が、この木は栴檀(センダン)という木だと教えてくれた。
ご神木を呼び出し、枝を少し切るが、禍をだすなよ!と伝えたら、
わかりました。ただ、どうか本体だけは傷つけないで下さい、と云う。
ご神木の主に、人間がお参りをしてきたり、お願い事をしてきたら叶える力はあるのか?と聞くと、
願いの内容にもよりますが、できると思います、と。
逆に勝手に枝を切ったり、傷つける者には、身動きできないようにします、と云う。
これが世間でいう祟りなのだ。
そして、
このご迷惑をかけたご近所の方にも、この木はご神木だと伝え、
ご神木の主にもこの者たちを守る様に、と伝え帰ってきた。
まさか、全く意識していなかった土地にご神木があったとは思いもしなかった。
当時、まだ小さかったご神木が、何かを発していたのだろう。
だから、私も購入に至ったのだと思う。
そこは、本当のご利益のあるパワースポットだったのだから驚きである。